佐渡島や大畑町で
使われている言葉です

いかの操業関係

modoru



ナトキ(ナツキ) 宵刻 夕方から日没前後のイカが浮上ヂテ多獲される時刻
ナトキイカバ 宵イカ場 ナトキを主体とするイカ漁
ナトキミル 宵イカ漁 ナトキを主体とするイカ漁
ツキノデ(イリ) 月の出(入) 月の出入りする時刻には潮流の加減でイカが浮上し多獲される
ホシノイリ 星の入り 各星の入る時刻に、イカが獲れる。七夕、三つ星、昴、ムツラ、赤星、白星、夜明け、明星などがある。
ポツポツイカ 間遠いイカ ポツポツと獲れる夜中のイカ
ハマジラミ 浜白み 暁イカが浮上して多獲される時刻(ナトキと反対)
イカガツク イカが付く イカの釣れる(食いつく)事
イカノツキ 釣れ方 イカの釣れ方(量及び食いの速度)
ヒアゲル 燈揚げる 集魚灯を点けること
ヒアゲバナ 灯揚げ鼻 集魚灯の点灯直後
ヒアゲドキ 燈揚時刻 集魚灯の点灯時刻、ナトキが終わってイカが薄くなると点灯する
ヒニツク 灯りに付く イカが集魚灯の灯りに集まり寄ること
アガリ 浮上群来 イカが群来し濃く釣れること
アガリニアウ 群来に会う イカの群来浮上に出会う
イカガシロウウク 浮上群来 イカが群来し1面が白く見えること
トンボヤル(サゲル) 釣具垂下 イカ釣具(トンボ)海中に垂下してやること
サオグ(サビク) 釣具操作 トンボを上下させること
ヤリグイ 遣り食い 漁具を垂下するたびすぐに食いつくこと
オワエグイ 追い食い 引き上げ中又は垂下中に食いつくこと
ツキガアサイ 食いが浅い イカの食いつく水深が浅い
ウグ イカが浮く イカが海面に群をなすさま
コイ 食いが濃い イカが続けて食いつくこと
ウスイ 食いが薄い 食いが悪いさま
バガエ 場所替え 漁場を替えること
バヂカマ 場近間 漁場の近く
ヨモドリ 操業中止 夜半で帰ること
イカバナギ イカ場凪 イカ漁の出来る凪のこと
チカマ 近場 近い漁場
エーノメ 近場 近い漁場
メイノハマ 近場 近い漁場
ケイフイカバ 漁場 外海のイカ漁場、又はそこで獲れる時期
コイカバドキ 小イカ時期 小イカの釣れる時期
デンチイカバ でんちゅうイカ場 土曜から初秋のイカ漁
イカバドキ イカ漁期 イカ漁の季節
コノハオチ 秋漁 晩秋に釣れるイカ場又時期
ナトキイカ 宵刻イカ ナトキに釣ったイカ
ヨイノイカ 宵釣りイカ 夜半前に釣れたイカ
アサイカ 朝イカ 暁又は夜明けに近くに釣れたイカ
トンボガナビク 漁具流れ 潮流で漁具が斜めになびくこと
トンボケエコム 掻き込む 潮流で船底の下に漁具がなびき込むこと
ムコウバキ 向こう吐き 潮流で船から漁具が離れてなびくこと
イカツケ イカ釣り イカ釣り漁
ヒルマイカ 昼間イカ 昼のイカ釣り漁
ナツイカバ 夏イカ場 夏イカ漁の漁場
フウガワリ 様子が悪い 漁模様が悪いこと
ショウコナシ 漁獲皆無 漁獲皆無
カチモン 攪乱者 イカを追い散らす邪魔者(クジラ、イルカ、鮫、鮪等)
デエカチモン 攪乱者 大邪魔者(大暴れ者)
オベッサン 恵比寿さま 鯨のこと
センズ イルカ イルカ
ランベ クラゲ クラゲ(大きいとイカ漁のじゃまになる)
バンガイ 番外
大クラゲ
テアゲ 手揚げ 海底の届いた漁具を少し手繰り上げること
ヒロアワセ 尋合わせ 漁具の垂下水深を合わせること
バアセメ 場狭い 獲れる範囲が狭いこと
マンボツリ マンボ手釣り 連結トンボ(道縄)を両手に巻き付けて手操る立ち釣りのやり方でそのスタイルがマンボ踊りに似ている
キカイズリ 機械釣り 自動機械釣り
テマギズリ(タイゴ) 手回し釣り 手回し式トンボ巻き上げ機の釣り
ノシカケル 押し掛ける 他船が近接して操業すること
バシマウ 操業切り上げ 漁場を仕舞うこと
テガカリネ 漁信なし 当たりがないこと
アカリヒキ 碇引き 揚げ碇作業
スノウガナガイ 漁期が長い 漁期(始納)が長い
ヒトスノウ 1漁期 1漁期(1始納)
スノウジュウ 漁期中 漁期中
イツサツ 一対釣 1度に両方のトンボにイカが2尾食いつくこと


出典は福島徹男著『佐渡島いか釣り漁法の史的考察』(上)佐渡史学・第9集(昭和48年10月号)です。